先週の土日、前から興味があった矢野智徳さんの大地の再生講座に参加しました。依頼されたのは
いつもお世話になっているKさん。
Kさん宅のお庭とみかん山の2箇所を
矢野さんが見立てて、
参加者も一緒に作業を進めて行きます。
矢野智徳さん、
大学時代に授業が面白くなくて、
とりあえず見て来ます…と休学届けを出し、
バックパック一つで
日本の山々を歩いて廻ったという
武勇伝をお持ちの方。
コンクリート、アスファルト、砂防ダム…
人目線の工事で大地の水脈が途絶え、
大地の呼吸が出来なくなっている状態の弊害が
日本中のあちこちで見られているそうです。
だけど、ただ今の状況を嘆いて
不安を煽って終わりという訳ではなく、
「呼吸しているうちはまだ間に合う。」
…と具体的な解決策を提示してくださることに、
希望を持ちながら
自分が出来ることを見出せていける。
そこがいい。
どうせやるなら不安感で動くより、
希望を持って動きたい。
庭のセメントで固まったとこを壊し、
ユンボと手掘りで水路を作って行きます。
水路の中に所々点穴を掘り、
パイプを通して炭を敷き詰め、
竹を入れて、
その上に葉っぱのついた木の枝を置いて
整えて行きました。
滞っていた庭の水脈が流れ大地が呼吸する。
しかも、水脈というのは全て繋がっているので、
ここの地点の水脈が通ることで
その廻りの水脈も
変わって行くのだそうです。
だから、自分の身近な場所の
水脈改善をすることは
大きな視点で見れば、
日本の水脈を整えることに繋がる。
点が線となる…
少しワクワクするお話ですね。
庭の大地を掘り返して空気を巡らせ、
炭を敷き詰め腐葉土を蒔きました。
この後矢野さんは
後ろの古屋の前にある木を
別の場所へ移植されました。
それでこの庭の
風の流れが変わるそうです。
木というのは
視覚で癒されるだけでなく、
吹きさらしの風を
柔らかい風に変えるなど
見えない部分の心地良さも
人は感じて癒されるというような
お話をしてくださいました。
水が動き大地が呼吸する
小さな自然界が
この庭に創られました。
自然界のミクロとマクロ。
そこに境界線はない。